高貴寺の近くに磐船神社がある。もとは高貴寺と一体だったが、明治期の神仏分離政策で別のものとなった。磐船神社へは高貴寺の山門の前の道(草むらの道)をそのまま進むと草むらはなくなり、ふつうの山道となる。
しばらく歩くと分かれ道になる。どちらの道をとっても神社にはいきつく。右の道をとったが、こちらは社殿のところに行く道だった。
後の山の様子が印象的だった。
「神奈備」神社の形式であったようだ、ということと、旧事本紀のニギハヤノヒノ命が天の磐船に乗って降りてきたという神話の地とされていることが記されている。大きな岩があるのを見ることができる。ただし、「立ち入り禁止」で、すべてを見ることはできない。
拝殿には「樛宮」の額がかかっており、慈雲尊者の命名、および字のようだ。「とがのみや」と呼ぶと案内にはあり、これが地元での通称となっているという。漢和辞典で漢字を引くと「キュウ」という音で出てくる。
慈雲尊者によりここは葛城雲伝神道の根本道場とされた。
磐船神社の参道の石段正面からみる。ここへはさきほどの左右の分かれ道の左側の道をとるとここへ着く。