楠の大木(法楽寺、大阪田辺)

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田辺大根の碑

 法楽寺の境内の一隅に「田辺大根の碑」があった。この土地の名前がついている大根だが、現物は見たことがない。私が、大阪も含め、摂津、和泉、河内の名産野菜で、普段に目にして、食べるといえば泉州の水茄子くらいか。ほかにも地場の名産と呼べる野菜類はあるようだが、ほとんど知らないし食べたことがない。水茄子のほかは、泉州のタマネギくらいか。京野菜と比べてブランド化が遅れているのではないか。田辺大根もスーパーで目にしたら買ってみよう。

 最近は「万願寺とうがらし」というのがどこでも買えるようになった。これは一時絶滅寸前までいった甘い「とうがらし」である。種の継承だけでもと農家が努力しているうちにこれほど広まった。「万願寺」というは舞鶴の万願寺地区のことである。ここで種を絶やさないようにもう一度広まるようにと努力しているという新聞記事を大昔に読んだことがある。

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楠の大木と天狗のお面

 三重塔を挟んで田辺大根の碑と逆の方向に楠の大木がある。大木なのですぐにわかる。幹に天狗のお面がとりつけられている。寺の山門を正面から写真をとっていたとき、原付で山伏の格好をした人が乗り付け、塔や本堂の方を拝んでまた原付に乗って去っていった。法楽寺は山伏が廻ってくる寺でもあるのかとそのときは見ていたが、天狗もいるようだし、右手の小さな祠には陶器の白いキツネがいたからお稲荷さんのようだ。いくつかの信仰の要素が併存しているように見える。

 最後に法楽寺の正面から。塔の相輪が金色に輝いている。

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法楽寺の正面