九層石塔(野崎観音)

野崎観音のお堂の上、鐘楼のところから少し登ると九層の石塔がある。北河内では最古の石塔だという。案内板には、永仁二年(1294年)、沙弥入蓮と秦氏により主君と両親の追善供養のため建てられたとある。「沙弥入蓮」については不明とのこと。沙弥は仏門に入門したての者を指す言葉。秦氏北河内で力をもっていた氏族。大東市から北のほうにある寝屋川市には太秦なる地名がある。京都の太秦とおなじく秦氏が住み着いた土地を指すのだろう。昭和9年室戸台風で屋根石が失われたが、昭和59年に中学生二名が発見し、平成17年に再び九層に復元されたとのこと。

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九層の石塔