2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

嗛間丘(ほほまおか)から

本馬山に登ろうとして、麓までたどりついたが、登り口が見当たらない。北のほうには池があり、山麓は個人用地のようで、行けなさそう。仕方がないので、ふもとを南の方向に回っていると少し高地になっている公園があらわれた。上がってみる。ここが嗛間丘と…

福徳の神がいる家々

恵比寿さま 田んぼの畦道を通って集落のほうに行ったところ、瓦をのせた塀に囲まれたお屋敷が続く通りがあった。その家々には七福神が屋根の上に鎮座している。大黒さま、布袋さま、弁天さまなど、屋根にのっかり、しかもかなり精巧につくられている。京都の…

秋津洲の道から斜めに歩く

「秋津洲の道」という道標がまれにある。「まれ」なので役に立たない。観光地ではないので、観光客はいない。歩いている人もいない。帰りのことを思うと、バス、鉄道の路線を行動範囲から失わうと困ったことになりそうな予感がする。出雲の丘陵地を歩いたと…

孝安天皇陵

孝安天皇陵へ行こうとしてとことこと歩く。案内標識があるようで、かんじんなところに無い。丘陵のすそを半分ほど円を描いて回ってしまった。途中でゴミがあるな、と通りすぎようとして、ちょっと変だとよくみたら、お供えだった。 地蔵さまの浮彫 おそらく…

盆地の景観

樋口忠雄は日本の景観を四つの分類(パターン)で分析してゆく。 その第一は「盆地の景観」である。盆地は「周囲を山に囲まれた閉鎖性の強い空間」であり、「明確なまとまり」をもった「完結した世界」である。その景観は、「人の心を平穏にさせてくれるよう…

景観の三分類

「比較~」というやり方で、比較対象・概念をあまりに広くとりすぎると、生身の人間の実感からは離れてしまいがちになる。東西文明圏の比較もさりながら、流域圏という比較的小さな圏域でも(とてつもない大河の流域もあるが)、流域からは「平地がどれくら…

流域圏と景観の概念

樋口忠彦『日本の景観』は、第一章では自然景観と意識との関係を扱い、第二章では日本の景観のフィジカルな構造を扱っている。(この本の、目次の章立ては漢数字、柱はアラビア数字で記載しているので注意。)第二章の「はじめに」のところは、短い箇所だが…

景観への意識(樋口忠彦『日本の景観』)

樋口忠彦『日本の景観』春秋社 これは昭和56年10月発行、樋口忠彦の景観論。副題に「ふるさとの原型」とついている。現在では文庫本もでているようだ(未見ですが)。景観論の名著と言われるようになっているのではないかと推測する。この本を古書店でみつけ…