2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

海野弘『ココ・シャネルの星座』中公文庫。

海野弘『ココ・シャネルの星座』中公文庫、1992年。(元、1989年、中央公論社刊行。)この本の意図は、著者が「あとがき」で書いているとおり。「シャネルが関わった、まわりに集まっている人々の方から、彼らを鏡とし、その合わせ鏡によって、シャネルの多…

山田登世子『贅沢の条件』

山田登世子『贅沢の条件』(岩波新書) この本はシャネル論でもある。ココ・シャネルは少女のころ修道院の孤児院で暮らしていた。彼女は長じて、シャネル・スーツを生み出す。それは、現代の働く女性のファッションだった。20世紀のはじめのことであり歓迎さ…

森枝卓士『カレーライスと日本人』(講談社学術文庫)

講談社学術文庫、2015年8月刊行の本である。同名の講談社現代新書版は以前からある。これに「日本の食文化研究に大きな影響を与えた名著に、その刊行後判明した新事実を加筆した決定版!」と文庫本の裏表紙の宣伝文句に書いてあるように、「補遺」「関連書籍…

斎藤兆史『努力論』

斎藤兆史『努力論』ちくま新書、2007年。斎藤は『英語達人列伝』中公新書、の著者であり、会話コミュニケーション中心主義の英語教育の批判を行っている人で知られている。その人が書いた本だからというので買った。題名は「努力」についてであるが、努力し…