2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「歳」という文字について

「年」とくれば「歳」。年=歳ではないか、当然だろうと思うかもしれないが、ちょっと厄介である。年は歳でもいいのだけれど、大歳の歳とは一体なんだろうか、と調べてみたら、難しそうな気配がただよってきた。 いつもの通り白川静『字統』から、以下はほぼ…

「年」という文字

大年神の「年」とはそもそもどういう成り立ちなのか? ということが「大年神」について疑問となってくる。この漢字の成り立ちについては白川静『字統』がもっとも詳しく、字の意味を知るには役に立つ。以下、ほとんど『字統』からそのまま写したものである。…

大年神の神裔

大年神については、前回のブログで触れたが、大年神の子どもについては、『古事記』の「大國主神」のところのうしろのほうで触れられている。(古事記の項目は岩波文庫校注者の倉野憲司による) 大年神には、次々と子どもができ、またその子どもが子どもをつ…

大年神

『古事記』では、「大年神」は須佐之男命の子である。有名な「須佐之男命の大蛇退治」の話のすぐあとに出てくる。八俣の大蛇を退治して、住むべき宮殿を出雲の国に須賀というところに定める。 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を これは…

大歳社

大歳社の鳥居 浅沢社から細江川を越えるとすぐに大歳社(大歳神社)がある。鳥居の奥に平屋の社殿が見える。大歳社は、大歳神(おおとしの神)が祀ってあり、収穫の神様であって、集金・商売繁盛・家内安全・願望成就に神徳があると案内文には記されている。…