浄土真宗のひろがり

浄土真宗のひろがり、と題された図である。どのように拡がっていったのかは、この図からはわからない。おもしろいことに三好長慶の臣下の三箇頼照が熱心なキリスト教の信仰者であったことが記されている。河内でのキリスト教信仰がどのようなものであったのかは私はしらない。北の摂津国では、高山右近というキリスト教者の戦国武将がいたこともあってキリスト教が拡がっていた。弾圧もされて隠れキリシタンとなり、その痕跡も残っている。同じ頃、浄土真宗も拡がったとされている。これは大坂の石山本願寺真宗の本拠があり、織田信長と対立したことは良く知られている。対織田との関係で、軍事的な側面からも真宗の信徒たちは、各地に信仰のネットワークをつくりあげていったようだ。その痕跡はいまもいにしえの街道筋にのこっている。領地をめぐる戦国時代は、信仰の戦国時代でもあった。この図にはこの地域の浄土真宗のひろがりについて、専応寺の資料について紹介されている。

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浄土真宗のひろがり