北海道物産展 大阪の百貨店の「救世主」

 朝日新聞の夕刊に「北海道物産展 集客の『救世主』」という記事が一面にでていた(2012年)。主な百貨店として近鉄阿倍野店、高島屋大阪店(難波)、大丸心斎橋店阪神梅田本店、阪急梅田本店の年間物産展の表がでていて、それを見ると大阪の百貨店ではほぼ一年中北海道物産展をしているといってもよい状態だ。しかも梅田には、まだ大丸梅田店三越伊勢丹梅田店(両方ともJR大阪駅にひっついているので梅田ということばは使わないかもしれないが)があって、日本では新宿に匹敵するか、床面積、および立地されている面積当たりでは、凌駕しているかもしれないほどの百貨店の集中度である。これらの百貨店が北海道物産展をほぼ通年開催して集客力があるのなら、たいしたものだ。「売れ筋」も紹介されているが、89年には水産加工物が一位だったが、最近は菓子が一位を占める。五位までの売れ筋から落ちたものは畜産物、工芸品で、五位以内に入ったのは、菓子と食事コーナーである。菓子がトップになっているのは興味深い。昔は(いつのことだか?ずっと昔)北海道の菓子はたいしたことがなかったと思う。しかし「スイーツ」などと呼ばれるようになった頃から、菓子職人(パティシエ)や食する人の味覚がぐんぐん向上したのだろう。まれに札幌にいっても、ラーメンと居酒屋のあぶったイカやほっけで一杯飲んで出張終わりとなっていたが、こんど行くときは洋菓子店で味見をしなければいけない。札幌ではビールのほうが本当はいいんだけど。(121017)