藤原宮大極殿院調査現地見学会('22.8.6)

第210次調査現場

 暑い日だった。藤原宮大極殿の後方基壇が見つかって、その見学会が開かれると朝日新聞の記事で知り、どんなものかと行ってみることにした。どの駅からも結構遠い。酷暑の日だったので現地に着くまでが大変だった。もちろん帰りもたいへん。駐車場はないと新聞記事にあったので歩いたのだが、現地にきてみると臨時の駐車場があり、殆どのひとたちは車できていた。熱中症にならないためには車での移動のほうがいい。

受付のテント

 うしろにみえるテントは受付。ここで現地見学会資料のパンフレットをいただく。テントには奈文研の名前がみえる。そこの「都城発掘調査部」の資料。作業服姿の人がたくさん説明役でいた。

説明会場テント

 このテントで今回の見学会の説明が行われた。人が少ないように見えるが、頻繁に行っているので次から次へと見学者が入れ替わる。ともかく日陰を求めてこの中へ入る。

大極殿院後方基壇跡

大極殿院後方基壇跡(南方への視角)

  こんな感じの発掘現場ですが、これはたいへんな作業だなと思う。大極殿の後方に細長い建物と回廊があってそこを発掘して確認するという作業の一環。今回は西の回廊部分から基壇がでてきたということらしい。

 東回廊はすでに発掘済み。

大極殿

 見学会があったすぐ裏手(南側)は大極殿の跡地。

大極殿

 持統天皇文武天皇の名が刻まれた石柱と石囲いされた樹木が見えるが、ネットが張ってあり、直接には入れない。いったん説明場所から離れて大回りをする。

大極殿跡の樹木

大極殿跡は土盛がしてあって、樹木が植えられている。

大極殿院南門跡

 大極殿院の南門跡の柱の場所を指示したもの。いまは遮るものはなにもないので、とにかく広い。発掘現場にも感心したが、この広々とした風景を見ただけでも来て良かったと思った。