文学

司馬遼太郎「三好長慶の風韻」

司馬遼太郎も三好長慶の「古沼」のエピソードを取り上げている。『街道をゆく』32(朝日新聞社)、「阿波紀行、紀ノ川流域」。このなかの「三好長慶の風韻」という節においてである。風韻とは風雅なことをいう。長慶は優れた武将であったが、飯盛城での連歌…

花田清輝「古沼抄」

花田清輝に「古沼抄」というエッセイがある。(『日本のルネッサンス人』朝日新聞社、1974年、所収)その冒頭は次のような書き出しからはじまる。 「永禄五年(一五六二)三月五日、三好長慶は、飯盛城で連歌の会をひらいていた。・・・誰かが、『すすきにま…