さすが阪急百貨店

 阪急百貨店の第二期工事が終わり新装開店した。初めて1階の売場だけを通り抜けてみた。そこだけの印象になるが、さすが阪急と思わされた。色つかいがたくみである。緋色というか深紅色というか、桃の花の濃い色というか、それが実に効果的だ。それが、光と従来の黄金色とうまく配置されていて華やかさを演出している。阪神とも大丸とも三越伊勢丹とも違う阪急独自の色合いを押し出していた。ショーウインドウも大きくなり、その展示も力がないと使いこなせないだろう。これから時期に合わせて変わっていくだろうが、どのように見せようとするのか楽しみだ。スーパーの入った大店舗とは違った店つくりを見せたのではないだろうか。1階部分だけの、しかも通り抜けだけの感想だが、この空間を使いこなしていくとまた違った面があらわれてくるだろう。121106)

  その後の阪急百貨店は、梅田の百貨店戦争のなかでは、負け組にはならなかった。しかし絶対的な強みを発揮しているというわけではない。最近何度か立ち寄ったが、阪急百貨店は空間と照明の使い方が上手だと、あらためて感じた。