文化・芸術

Gallus Theaterの稽古場

これはGallus Theaterの稽古場。稽古場のサイズは舞台と同じサイズになっているそうだ。稽古場は地階にある。舞台上と同じ動きをして稽古をして、舞台に立つ。本番さながらという言葉があるが、本番同様の稽古は重要だ、と再確認させられた。

難民による演劇(Gallus Theater)

難民でフランクフルトにやっていた人に呼びかけて演劇をGallus Theaterはやっている。呼びかけに応じる難民の人数は多くはないのだが、演劇をやっているうちに本人が変化してくるという。これは難民演劇の一シーン。写真はパワポの投射映像なので鮮明ではな…

Gallus Theater (Frankfurt a.M.)

これはGallus Theaterで事務長にあたる人から、劇場の説明を受けているところ。小ぶりな劇場空間で、もとの空間を劇場用に仕立てたことが見て取れる。現在は難民問題がドイツに生じているので、それに応じた演劇を試みているとの説明があった。ドイツにくる…

海野弘『ココ・シャネルの星座』中公文庫。

海野弘『ココ・シャネルの星座』中公文庫、1992年。(元、1989年、中央公論社刊行。)この本の意図は、著者が「あとがき」で書いているとおり。「シャネルが関わった、まわりに集まっている人々の方から、彼らを鏡とし、その合わせ鏡によって、シャネルの多…

手塚治虫『ぼくのマンガ人生』

古本屋で、手塚治虫『ぼくのマンガ人生』岩波新書を見つけて購入。マンガから遠ざかっていて岩波新書でこのような本がでているとは知らなかった。1997年初版で、買ったのは2013年28刷りだから相当売れているようだ。ほぼ同時代的にマンガ雑誌で手塚の連載も…

天武の勅令:肉食禁止令

歴史学研究会編『日本史年表 増補版』(岩波書店、1993年)に、天武天皇の時代、675年年4月に「狩・漁の方法を制限し、牛・馬等の肉食を禁ずる」とある。天武の勅令といわれる肉食禁止令である。年表の記述にはないが、この「牛・馬等」の「等」のな…

さすが阪急百貨店

阪急百貨店の第二期工事が終わり新装開店した。初めて1階の売場だけを通り抜けてみた。そこだけの印象になるが、さすが阪急と思わされた。色つかいがたくみである。緋色というか深紅色というか、桃の花の濃い色というか、それが実に効果的だ。それが、光と…

「酒」の文化論的分析

柳田國男の学問は民俗学、ことに「日本」民俗学と言われているが、文化論的にも読み込むことができる。柳田の名著と呼ばれている著作は多々あるが、『明治大正史 世相篇』も代表作のうちのひとつであろう。なんど読んでも新しい発見がある。まあそれは読む側…

最後のよりどころ『大言海』

新編『大言海』が古本屋の棚にあった。安かったので買ったが、持ち帰るのは重くてたいへんだった。『大言海』は明治時代の文章を読むときには重宝する。国語辞典で有名なのは『広辞苑』であるが、これは比較的新しい言葉が載せてあって、百年ほど前の日本語…

古書・谷川書店

谷川書店に本当に久しぶりに立ち寄った。4畳半か6畳くらいのスペースの国立の古本屋さん。店主はお客さんと話でもりあがっている。棚に目をやると探していた本が目にとびこんできた。値段は半額、ついでに岩波新書も一緒にして話に割り込むようなかたちで…

物語(ものがたり)

低視聴率が話題となった大河ドラマ「平清盛」の時代を描いた文学といえば『平家物語』である。平家物語は琵琶法師によって語られた。語り物という文学形式をとるものには、講談や浪曲がある。古代世界の叙事詩は語られて伝えられたものである。アイヌ民族の…

「生活文化」という言葉が使われたとき

「生活文化」という言葉は今日でも使われているが、その使われ方をたどってゆくと、幾つかの歴史的な段階というものが見えてくる。1970年代からは地方自治体で「生活文化」という言葉が行政とからめて使用された。坂井知事時代の兵庫県はその先駆で、そのの…

「まがい」ものとしての文化

「文化」ということばにはいくつもの意味があるが、「文化」=「高級」というイメージが広がったのは大正時代である。大正デモクラシーという呼び方があるように、大正時代は明治末期、昭和初期と違って一定の自由が許された時代であった。「文化」住宅、文…

「文化」という言葉はややこしい

日本語の「文化」とう言葉はややこしい。ひじょうに多義的である。もともと英語のcultureだって、多義的で最もややこしい言葉だとR.Williamsも言っている。欧米系統の「文化」ですらそうなのに、日本語の「文化」の場合は中国思想からも「文化」の考え方が入…

空間認識

街頭で世界地図を書いてもらうと、中国やアメリカがどこにあるかわからない地図を書いてしまうオジサン、オバサンが多いらしい。アフリカ、南米、インドの位置があいまいなのはもちろん、中東、中近東、ヨーロッパとなると相当空間認識があやしくなってくる…