随心院の表書院に入ると、両側の障子が開け放たれており、風が通る。暑い日だったが、ここは涼しい。
右手の廊下を渡ると本堂にゆく。
随心院の本堂は、西暦1599年の建築。寝殿造りとなっている。蔀がつり上げられている。
本堂の先にある能の間、奥書院は撮影禁止なので、写真はないが、狩野派の襖絵など貴重な絵をみることができる。
新しいお堂があるので何だろうと文字を読んだら「小町堂」とある。お堂が見えるところにパンフレットがあり、女性のための永代供養のための納骨堂とわかった。お骨は三十三回忌まで安置され、その後は合葬されるという。これも「おひとりさま」になってしまった(しまう)女性は多いから、このような形で自分の死後のあり方を考えて安心できる宗教施設が求められているのだろうと思う。
仏像、彫像は定朝、快慶の作のもの、小町文張地蔵、卒塔婆小町座像などがある。場所によって見づらいところもあるので、美術館用のグラスを持参したほうが良いかもしれません。
奥書院の横には水が引き込まれていて、さらさらといった感じで流れている。