六甲カトリック教会のクリスマス・ツリー

 毎年12月になると、六甲カトリック教会の鐘楼の前にクリスマス・ツリーの電飾がお目見えする。今年も赤とオレンジ色のまるい光が樹木の形に沿って一定の間隔で並んでいる。はじめて見たときには、簡素で、しかも印象的だったが、そのおもむきは今も変わらない。
 この時期、ベランダや家ごと満艦飾といった風に電球でおおいつくる浮かれ電飾のようなものが多いが、クリスマスがやってくるという落ち着いた気持ちにはなれない。
 六甲カトリック教会のツリーを見るたびに、かつてドイツで見たクリッペの情景を思い出してしまう。