深江文化村のあと

深江文化村は中心に芝生の広場があって、その芝生を取り巻いて家が並んでいた。今は駐車場になっている。海側のマンションもなかった。すぐ近くが海だから芝生の広場に海風が通るのびやかな景観をかたちづくっていた。20年ほど前にはそれでも数軒は「新しい」家に建て変わっていて、その後芝生の一部には所有権の問題もあったのだろうか、金網で囲われた部分もあって、どうなるのかと思った。駐車場になってしまうとは予想しなかった。大正時代にできた日本にはまれな住宅景観だったのだろうと断片的な記憶から今は推測するだけである。外から見ると芝生の空間が輝いていた。冨永家住宅は駐車場右奥。建て売り住宅はその右手にある。