道風神社は「とうふう」と「どうふう」の二つの呼び方がされているようだ。案内板には二つ書いてある。「とうふう/どうふう」とある。
名前の正しい本当の読み方は「みちかぜ」なのだが。有名になり、「とうふう」は尊んで音で名前が読まれるようになったもの。ということは、「どうふう」というのは、本当は間違っているのだけれど、よくあることで読み方がわからないのでこうかなという推測読みということになり、通称読みとなりかけているという状態か。
参道からは、このような北山杉が植えられている。周山街道を通ると杉阪口に至るまでに本場の北山杉を見ることができるが、ここも例外ではないようだ。
途中、右手に「明王寺跡」とう案内木板がある。かつて、ここには仏教寺院があったようだ。
寺の由来などはわからない。
さらに先へとゆくと、石碑がある。「道風」の文字を写して彫ったのだと思うが、書の審美眼がない私もさすがと思ってしまう。
道風の書は「和様」の典型とされている。
そうなんだろうな。悪筆の私は水を汲んで帰り、心しずかに墨を摺ろうかなどという気をおこさせてくる。その水は、この先にある。
池の水は澄んでいる。池のすぐ上のところの湧水がここにたまっている。ここでも湧いているのかもしれないが。上の湧水場所は手水場にもなっているが、雨のあとで水が溢れて、足を下ろすことができない状態だった。