峠八幡神社のすぐ横には廃屋跡がある。ブロック塀が残っていて、水道管のあともあるから、廃屋になったのはそれほど遠くないようだ。ここから「古道」と名づけられている道を下る。
竹林にはいり坂道を下る。写真の奥が登りで神社のある方向。道幅は軽自動車がようやく通れる程度。ここを下ると道は少し広くなり、岩盤が露出したところがある。
岩には斜め縦横に亀裂が入っている。それだけの圧力が岩にかかっているのだろう。この岩が見えるとなりには、樹木の生えていない山の斜面が広がっていて、この所もも土砂が滑り落ちたのかもしれないと思うようなところだ。土砂が滑りやすいという認識が最初に植え付けられているからそのように見えてしまうのかもしれないが、いったんそのような目で見るようになると、やはりおっかないと思う。
この道を降りきると住宅地があり、迂回路をとって、JR三郷駅の方向に向かう。途中に関の地蔵がある。水害にあって頭部が欠けた姿になっているという。堂内が暗くてよく見えないのだが、そのように見える。亀の瀬で地滑りがあって大和川がせき止められると、このあたりは水につかるという証拠でもある。「関」というのは竜田の関という意味である。