西の方向へとひたすら歩く。少しづつ下ってゆく。ぶどう畑があちらこちらに。これを見て柏原と河内ワインが結びつけて理解できたが、最近ではこのブドウの生産量が以前の半分以下となり、また大阪産のワインには他地域のワインを混ぜており、この混入率があがって「大阪産」と名乗れないおそれがあるとの記事がでいていた。生食用ブドウからワイン用ブドウに切り替えるように大阪府は指導しているとあった。生産量が減っているのは、生産者の高齢化などもおそらくあるのだろう。こういった傾斜地での労働はきついだろうなと思いながら坂道を下る。
どんどの滝があらわれた。岩のあいだをながれる小さい滝。
柏原市の教育委員会の解説で、「雁多尾畑」のふりがなが「かりんど」「ばた」にわかれている。この表記をみるとわざと「尾」を抜いているように見える。地名は「かりんど」と呼んでいるということで、漢字表記のときには「尾」が入った雁多尾畑となるということらしい。
どんどの滝のすぐそばにどんどう不動尊のお堂が建っている。滝は「どんど」、お堂は「どんどう」。
「あんど」と「あんどう」と同じような関係かな、と思う。滝の水は堂宇の後に堰がつくられて、分水できるようになっている。上徳谷という地名の、さらに下のほうへと水は流れる。