どんどの滝から下へと降りる。しかしなかなかこれで到着かなと思うようにはならない。「1時間くらいか?」とおばあさんに訊いたとき「さあ?」との答えは正しかった。1時間たっても着かない。途中で遠くにストゥーパが見えた。ほっとした。
あれはJR, 近鉄が柏原に近づいてくると山の上にみえるストゥーパ(塔)に違いない。電車に乗っているときに見えるので、何の塔かなといつも思っていた。このときはこの塔のところを通るのかと思っていたが、結局ここは通らず、何の塔か今もわからない。おそらく仏教に関係するものだとは思うが。ともかくあそこを目ざせば電車の駅は近いと元気がわいたのはたしかだ。
途中で松谷御堂への石柱と、安堂・高井田方面を示す指示板があった。堅上へ行ったほうが少し近いようだが、安堂へと行くのだと指示がある方向へと歩く。山中からは脱してはいるが、道は長い。なんとか下界を見渡す地点にきた。
同一の場所から、それぞれ金剛葛城方面、少し西にレンズを振って泉南の山脈の方面、それから太陽が沈むところで西の方面を撮ったもの。眺めが良い。空の色が違うが同時刻である。ここに来ていてもまだ「安堂」に行くものだと思っていた。この坂道を降りたあたりで急に暗くなった。遠くから踏み切りの警告音が聞こえる。時折人が歩いてくるので、その逆方向に駅があるはずと、人がやって来る方向へと歩いていって駅に着いた。「安堂」ではなくJR「高井田」だった。「あんど」への道はどこかで間違ったのだろう。(反省)詳しい地図を持参するべきですね。