この地図は亀の瀬にある資料室前に掲げられていたもの。右手のほうが「現在地」。これを見ていたとき、山の中にもずいぶん危険区域があるのだなとぼんやりと見ていた。この「警戒地域」のところが雁多尾畑の方角であり、その地域だろうとあとで地図をみながら、おそまきに気付いた。この地図では「青谷・峠」となっている。
河内堅上駅にふたたびやってきて、今度は亀の瀬の方向とは逆に大和川の下流方面の道を辿る。すこしずつ道は上っていく。家も並んでいる。電車のなかからその様子を眺めることができる。
猫がいて、「何だこいつは」という具合にこちらを見ている。
行者堂と書かれたお堂があった。生駒から葛城の途中にあたるので、行者が利用するお堂なのだろう。
行者堂から少し登ると山の斜面にある集落が出現する。おやこういうところに集落がある、と思いながら見ていたのだが、これは手始めにすぎなかった。
ここからさらに歩くと、広い道につきあたり、池がある。その池の傍に青谷寺がある。河内堅上駅から歩いてくると、こういう風景が開けてくるのは予想外であった。したから上がるともっと山地の風景になると思っていたのである。この青谷寺を写している場所の背中側に訪れてみたい神社があったのである。