長尾の滝への道にはところどころに仏像、地蔵菩薩像などが祀られている。これは不動明王だろうか。手前の二つの像もあわせて人間っぽい顔をしている。仏像といわず「石像」と記したのはそのせい。
これは役行者の像だろう。一歯の下駄を履いている。修験道の行場であるということなのだろう。宿坊のような建物がところどころにある。
「長尾の滝、雙龍庵跡」の案内板がでてきた。もう少しで着くはず。
道に足場が組まれている。これを通り抜け、滝へ。
長尾の滝の案内板が滝の近くにある。生駒山系唯一の瀑布であること、滝は上下二段に分かれていること、雙龍庵についても触れてある。
下の滝。雌滝。
雌滝をすぎると天龍院に。話声が聞こえてきた。ここを上がると、ちょうど昼時で職人さんが休んでいた。けむりもあって急に人気が溢れる。寺は屋根の修繕をしているもよう。青いシートが建物にかかっている。
上の滝の雄滝。ついたての向こう側にちらりと滝が見える。右手は慈雲尊者像。
上の滝も下の滝も滝行の場になっているのだろう。
谷筋の建物には人気が感じられないが、天龍院のそれほど広くない境内のところだけは山中のなかで急に人気(ひとけ)が濃厚に感じられる空間となっている。