韓国の自動車産業

 日本にいると韓国の車を見ることは皆無に近い。外車は欧州車、アメリカ車に限られているといってもよい。ところが日本を出ると韓国車に出会うことが多い。そのほとんどが「現代自動車」である。一昨年のドイツへ行ったときにも、韓国車が多いことに気づいた。以前なら日本車が占めていたところに韓国車が割りこんでいるという状況になっている。高級車はドイツ製が多いが、大衆車はルノーフィアットシュコダトヨタニッサン製の車が走っていて、その一角を韓国車が占めているのである。現在韓国車の生産は世界第五位、世界第三位の日本を追い上げつつある。数年前に韓国に行ったとき、大衆車とワゴン車に乗った(乗せてもらった)。そのときの印象は良く、品質がすごく向上していると感じた。さらにその昔に韓国に行ったときの車の出来とはくらべものにならなかった。ここまでの品質ならば、世界に出しても売れると感じたのだが、それが韓国の国策、自動車会社の方針、部品産業の技術力の発展も相まって世界進出を着々とすすめ、その成果が実証されたようだ。ただし日本への進出の計画はまだほんの一部にとどまり成功していない。何度も日本市場への進出を図ったが撤退しているのである。(121207)