経済・政治・国際

韓国の自動車産業

日本にいると韓国の車を見ることは皆無に近い。外車は欧州車、アメリカ車に限られているといってもよい。ところが日本を出ると韓国車に出会うことが多い。そのほとんどが「現代自動車」である。一昨年のドイツへ行ったときにも、韓国車が多いことに気づいた…

大学と企業の曲がり角?

1968年といえば先進諸国と言われた国々で大学紛争が起こった年である。社会文化的におおきな曲がり角になったので、ヨーロッパでは「68年革命」と呼ばれることもある。日本でも学生運動の嵐が吹きまくり、東大と東京教育大学の入試が中止になった。大学の危…

1980年代の文化研究

戦後の日本は「文化国家」をめざしたが、時々の時期に応じて「文化」に求めるものも異なっていた。1980年代になるとオイル・ショックから日本経済は脱却して、海外へ、なかでも東南アジアへと企業は進出していった。またアメリカとは自動車をはじめとして日…

27%の非正規

総務省の労働力調査(2010年)によると、34歳以下の働いている者のうち非正規労働者は27%だという。この数字は20年前にくらべて10%ほど上がっているという。20年前といえば、1992年だ。バブル経済の最後のときである。この頃は、就職(就社)せず、アルバイ…

酒にかかる税金

明治時代の後期には、酒税が国の税収のトップであったという。いまでも大きな税収のみなもととなっている。酒の税金は国庫に役だっているので、税務官僚の方としては、なんとしても酒税を減らさない方向で検討することになる。民主党のマニフェストでは、ア…

l'État-providence(福祉国家)

フランス語で福祉国家のことをl'État-providenceという。ところでprovidenceは(神の)「摂理」という意味であり、「福祉」そのものを示すわけではない(なかった)。Émile Ollivierがこの言葉を使いだしたらしい。英語ではwelfare state(福祉国家)、ドイツ…

日常語と学問用語のズレ

日常使っている言葉(日常語)と学問用語のあいだにはズレがある。 日常的に使う言葉であっても、よく考えるとあいまいで、わからなくなる言葉もある。 明治時代に翻訳語として導入された「国際」(international)という言葉もそのひとつだ。 とくに1990年…