福徳の神がいる家々

f:id:m-yoshidam:20191028223448j:plain

恵比寿さま

 田んぼの畦道を通って集落のほうに行ったところ、瓦をのせた塀に囲まれたお屋敷が続く通りがあった。その家々には七福神が屋根の上に鎮座している。大黒さま、布袋さま、弁天さまなど、屋根にのっかり、しかもかなり精巧につくられている。京都の屋根には鍾馗さまが乗っかっていることが多いが、これは魔除けであろう。七福神がのっかっているのは招福ということであろう。(写真はえべっさん。鯛を抱えている。)奈良盆地の南部の別のところでも遠望したことがあり、普段の生活の範囲では、このようなものは見ないので、単純にめずらしかった。

 私が住んでいるところは和風もあるが、洋風の家が(建て売り)も多く、人形は白雪姫と七人のこびと風、犬、猫などの動物が門前においてあることが多い。沖縄出身だと思われる家にはシーサーが門柱の上に置かれている。しかし七福神は周辺では見たことがなかった。奈良の家でははやりなんでしょうか。それとも昔から七福神を塀や屋根の上に乗せるのでしょうか。今度、奈良の人に会ったら聞いてみたい。もっとも知人の多くはマンションに住んでいるので、彼らは知らないかもしれない。