農舎のほうへ道がついているので、そこを歩くが、道の脇に山水が勢いよく流れている。水がきれいだ。溝もコンクリートでかためていないので、水に表情が生まれる。
柱に「西の谷農舎」と看板がかかっている。遠くから見たとき、「農家」を移築でもしたのかと思っていたが、近寄ってみると、これは違うとわかった。「農舎」である。農家風の農家を模した家。
入口が開いていたので、声をかけたが誰もいない。これは「農家」風。あけっぱなしで出て行ってだれもいない農家というのは、むかしはずいぶんあった。ちょっと覗くと事務室があり、囲炉裏の部屋、テーブルを置いた部屋などがあった。集団で見学に人がきたとき説明でもするスペースにでも使われているのだろう。下で写真を撮っているとき軽トラが横の道を通っていったが、ひょっとしたらここで仕事をしている人だったのかもしれない。お留守のときにいても仕方がないのでさっさと退散し、山のほうへと行くことにした。
トラクターが置いてある。この小屋を通して山側に椎茸のほだ木が並んでいる。
温室、ビニールハウスもある。敷地がゆったりしていて、建物と建物の間隔が余裕をもって建てられているので、それがいかにも実験農場の雰囲気をかもしだしている。こういう環境は私は好きですね。
