道祖神社を訪れてから一週間ほどあと、バスで豊川一丁目を通りすぎた。
「あれっ?」
神社のあるところの雰囲気が以前とは違う。樹木がないのだ。
確かめるためにもう一度行ってみることにした。
神社の正面から見るとこんな感じ。正面からみると少しは枝が残っているが、以前の鬱蒼とした感じ、社叢といった感じはなくなっている。
鳥居をくぐり境内のなかに入ると木々が切られているので日差しが直接当たる。
今回、再びやってきての自分にとっての大きな発見はこの道祖神だ。
前回のときにも境内の入口にあるこの石をみていたが、赤い布に書かれてある「般若心経」に気をとられ、お地蔵さんか、と思ってしまった。また石像自体もよくわからなかった。その点は今回も同じである。前回はなんで神社で「般若心経?」とそのままスルーしてしまったが、今回は神社に仏教の経典の取り合わせ?ということで写真を撮っておいた。目でみても凹凸などもよく見えず、石像の形などの特徴はよくわからなかった。帰ってきてから写真をみると、頭部のようなものが二つ見えるのに気づいた。これは男女二体の道祖神であろう。お地蔵さまなら頭部はひとつのみ。この石像(=道祖神)がもとからあり、それで道祖神社となったのだと思われる。これに気づくべきだったのだが、赤い前掛けに書かれた「般若心経」のため、ヘンなものとして見過ごしてしまった。花、水が供えてあり、ろうそく立て、線香立てもある。信仰の対象は鳥居の横にあるこの道祖神にあるのだろうということがわかった。道祖神は関東、信州ではそこここで見られる。ここでの信仰の実態はわからないが、この道祖神が大切にされていることはわかる。
それにしても写真は撮っておいてよかった。太陽光が直接あたっていると肉眼でみてもわからないことも多い。
道祖神社から丘陵地のところにある郡山団地の方角を見たところ。
社頭から春日神社(豊川1丁目)の方向を見たところ。丘陵地の奥のところが現在の「道祖本」の地名である。丘陵地のしたに並ぶ家屋のところに西国街道がある。