2020-01-01から1年間の記事一覧

長尾の滝

石像 長尾の滝への道にはところどころに仏像、地蔵菩薩像などが祀られている。これは不動明王だろうか。手前の二つの像もあわせて人間っぽい顔をしている。仏像といわず「石像」と記したのはそのせい。 役行者像 これは役行者の像だろう。一歯の下駄を履いて…

長尾の滝への谷筋の道

長尾の滝の案内、警告板 長尾の滝への道の入口から少し行ったところに案内、警告板がある。谷川は「長尾渓」と記されている(「尾」という文字がほとんど消えているが)。ここを歩いてから後で2万5千分1の地図「生駒山」を入手した。それをみると谷筋は「額…

長尾の滝(生駒)への道の入口をさがす

非常事態宣言が解除されて野外へと出てみたが、マスクをしている人もかなりいる。マスクをしていると暑い。息をするのが苦しいのではずしてしまう。いままでなじみのない生駒の山に行こうとしたのは長尾の滝というのがあって、そこに雙龍庵跡があると知った…

須賀敦子のFIAT500

須賀敦子の名前を初めて知ったのは、自動車雑誌(廃刊になった)か『ブルータス』(こちらはまだ出ている)といった大判の雑誌で、誰かが須賀敦子の文章がすばらしいと書いていたのを読んだからである。できれば自動車雑誌のほうであってほしい。チンクエチ…

白いスニーカー 白い土

須賀敦子『ユルスナールの靴』から、少し長いけれど引用しよう。 「ゆるやかな斜面をおおうオリーヴの林を、私はテセイオンに向かって登った。オリーヴにまじって、樫や、ときには月桂樹がひそやかな薫りをあたりにまきちらしていた。幹にとまった茶色い小型…

須賀敦子『ユルスナールの靴』

須賀敦子『ユルスナールの靴』 前回に布ゾウリについて書いて、なんとなく須賀敦子の『ユルスナールの靴』を思い出した。須賀敦子の本はいくつか持っているし、そのほとんどは読んだが、どういうわけかこの本だけは持っているものの、未読だった。ただし、「…

布ぞうり

布ぞうり 三木市細川町へゆく途中に、神戸市北区淡河にある道の駅がある。ここには久しぶりに来た。建物が新しく建て替わっていた。そばでも食べようかと思っていたら、コロナ汚染禍で食道は閉鎖していた。ここはJAがやっている。店のなかを見ていて見つけた…

京都洛北の藤原惺窩山荘跡

藤原惺窩山荘跡の石柱 藤原惺窩は59歳で亡くなった。現代の通念からすると「早い」が、「後年の」あるいは「晩年」の惺窩は、京都洛北(左京区静市の市原町)に山荘を構えて、そこで学問に励んだ。石柱の刻字にあるように「此付近」として、児童公園がその跡…

藤原惺窩生誕地周辺の風景

八重桜 藤原惺窩の生誕地を訪れたときは八重桜が満開だった。 八重桜とその背景 生誕地からの風景 生誕地からの風景。左手の奥に見える建物が大雄寺。なだらかに傾斜している野の風景。典型的と言ってもよい野の風景である。建物は徳川時代初期と変わってい…

冷泉橋と杉の大木

杉の大木 県道85号(もしくは県道20号)から藤原惺窩の生誕地へと入る道の目印になるのがこの杉の木の大木である。手前に川があり、橋がかかっている。この橋が冷泉橋と名づけられている。 冷泉橋 この橋を渡るときに「冷泉橋」と書かれてあるのを見つけ、「…

藤原惺窩生誕地(三木市細川町)

藤原惺窩銅像 三木市に藤原惺窩の生誕地があるということは知っていた。今は道もすいているかなと、行ってみた。道はすいていた。 なにかで、公園のなかにあるなどと書いてあった記憶と街中だろうという思い込みとは違って、農村風景がひろがっている場所に…

東の谷(西谷の森公園)

東の谷 いらっしゃい ややこしいが、西谷の森公園の東の谷の入口にある。「いらっしゃい」と兎の木像。 しだれ桜 公園の入口にあるしだれ桜。ちょうど満開だった。 公園の看板 西口の森公園は北摂里山博物館のひとつという位置づけになっている。この看板を…

展望台からの眺め(西谷の森公園)、馬の背

展望台 展望台からの位置関係 展望台は公園のなかのあちこちから見える。また展望台からは見晴らしがきくので、南は六甲連山、北は三田方面も見渡せる。 西谷、遠くは六甲 眼下に西の谷の農舎が見え、遠くには六甲連山が見える。六甲は海側から見ることが多…

里山林(宝塚市西谷の森公園)

里山林 宝塚市の西谷の森公園の「里山林」。里山の林というのは「こういうものです」と言われているようなもの。手が入っていて、若い落葉樹が多い。里山として維持されるとこのようなかたちになるのだという見本なのだろう。冬にこういう林を歩いていると、…

ビオトープ

ビオトープ ここはビオトープ看板 ビオトープ2 「ここはビオトープ」看板にあるように、ここはビオトープ。枯れた水草が水のなかに点々とある。 冬なので水は透き通っていて静か。夏に来れば様子が違うかもしれない。 長い切り石が並んでいる 切石が並んで…

西の谷農舎

溝を流れる山水 農舎のほうへ道がついているので、そこを歩くが、道の脇に山水が勢いよく流れている。水がきれいだ。溝もコンクリートでかためていないので、水に表情が生まれる。 西の谷農舎 柱に「西の谷農舎」と看板がかかっている。遠くから見たとき、「…

宝塚市の里山まるごと公園

農舎 これは冬の景色だけれど、夏のこの場所の写真を見て一度行って確かめてみたいと思っていた。ここは宝塚市の西谷の森公園というところである。農家の前に田んぼがあって、背後には山。写真でみるかぎり典型的な農家の風景と見えたのだ。 来てみてよかっ…

雁多尾畑という地名

雁多尾畑は「かりんどおばた」で、ワープロの辞書ではでてくる。地名がワープロの辞書に入っているらしい。「かりんど」だけではこの漢字は出てこない。 さて、雁多尾畑は大阪の地名のなかで難読地名のひとつになっていると思われる。なぜこのような地名と読…

「あんど」には着かなかった

どんどの滝から下へと降りる。しかしなかなかこれで到着かなと思うようにはならない。「1時間くらいか?」とおばあさんに訊いたとき「さあ?」との答えは正しかった。1時間たっても着かない。途中で遠くにストゥーパが見えた。ほっとした。 ストゥーパ あれ…

どんどの滝

ぶどう棚 西の方向へとひたすら歩く。少しづつ下ってゆく。ぶどう畑があちらこちらに。これを見て柏原と河内ワインが結びつけて理解できたが、最近ではこのブドウの生産量が以前の半分以下となり、また大阪産のワインには他地域のワインを混ぜており、この混…

「あんど」(安堂)への道

松谷御堂から大阪の方へと歩いて行こうと思った。 しかし、建物が張り付いた細い道、しかも曲がっている道とアップダウンで方向がよくわからない。太陽の光をたよりに、こちらが西かなと歩いていると、おばあさんが坂道をゆっくりと降りてきた。ここで尋ねる…

光徳寺境内

光徳寺境内、鐘楼 松谷御堂光徳寺は立派なお寺である。門を入るとお堂にむけて石畳がまっすぐ延びて右手に鐘楼がある。境内は掃除が行き届いている。 この建物は? お堂の奥にある建物。経蔵か宝物庫か、何のための建物かわからない。屋根の上に飾りのような…

松谷御堂

金山媛神社から坂道をさらに登る。傾斜がきつくなってきた。別れ道を広い道のほうにとってみて登ると「雁多尾畑」というバス停と農協の建物が現れた。大きな寺の屋根が見える。あれが松谷御堂だろうと、細い道を歩くと石段と門の前にでた。 松谷御堂の門前 …

かりんどの福神 至福堂

至福堂案内石柱 金山媛神社からそのまま次ぎへと去ろうとしたが、「指示」標がついた「至福堂」という石柱がある。行ってみることにした。少し登ったところにお堂はあった。 「至福堂」石柱 「かりんど」の「福神」とある。どういった福神か、案内は何もない…

金山媛神社

金山彦(毘古)神社から、20分ばかり坂道を登ってゆくと金山媛神社に着く。媛は姫とも毘賣とも書かれる。「毘賣」は古事記での表記。 金山媛神社入口 横に大阪府の「急傾斜地崩壊危険区域」「災害危険区域」の警告がある。神社があるところは、崖の中腹にあ…

堅上(かたかみ)中・小・幼稚園

金山毘古神社あたりの道路案内 これは金山彦神社あたりの道路案内図。金山媛神社は載っていない。雁多尾畑のほうも簡略化されている。この図に違和感を感じるのは、南北が縦ではなく、東西が縦に表記されているから。大和川が上下になっているし、「奈良産業…

金山彦(毘古)神社

青谷寺側からみた金山彦神社 青谷寺のほうから池をはさんで金山彦神社が見える。(写真中央) 金山彦神社鳥居 金山彦(毘古)神社の鳥居。ここは製鉄の神さまとして信仰されている。最近は、もっと信仰の範囲がひろがっているようだ。これは鳥居の左手にある…

河内堅上駅から西へ歩く

土砂災害警戒区域の地図 この地図は亀の瀬にある資料室前に掲げられていたもの。右手のほうが「現在地」。これを見ていたとき、山の中にもずいぶん危険区域があるのだなとぼんやりと見ていた。この「警戒地域」のところが雁多尾畑の方角であり、その地域だろ…

龍田山を望みながら道を下る

龍田山 御座峰から車道をたどって下へとくだって行くのだが、これが歩くのにけっこう大変。行けども行けどもなかなか駅の方向へとゆく道らしきものがない。ときどき車が通ってゆくが、人はまったく歩いていない。こういう歩きは心理的に疲れる。ようやく駅方…

罠 御座峰の奥のほうにも細い道がつながっているようだ。何があるのだろうと行ってみると罠が仕掛けてあった。イノシシか熊か? または狸か狐か? 仕掛けは大きいのでそうとう大型の動物でも入りそうだ。鹿かもしれない。 仕掛けをみながらさらに奥へと行っ…